JA紀南広報誌

2004年5月号p18-02

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第2回
いまの「農家」の定義は 10㌃以上、15万円以上

 今回は、農業の統計調査の見方についてお話させていただきます。
 まずはクイズです。「和歌山県の農家戸数は現在何戸あるでしょうか?」。正解は3万8470戸です(平成15年1月1日現在)。
 第2問、「昭和40年の県内の農家戸数は何戸あった?」。正解は、7万1690戸です(昭和40年2月1日)。
 県内の農家戸数は昭和40年(1965年)から平成15年(2003年)の38年間で3万3220戸、年間千戸以上のペースで減少したことになります。
 それでは第3問、「『農家』とはどんな世帯をさすのでしょうか?」。すぐに答えられる人はまずいないと思います。
 実はここに統計調査のツボがあるのです。統計調査には必ず「定義」という約束事があり、それに基づき調査・集計がされています。
 「農家はこういう家を言う」という約束事があり、農林水産省の農家戸数調査では現在、農家の定義を次のように定めています。
 「農家とは調査日現在の経営耕地面積10㌃以上の農業を営む世帯、または経営耕地面積が10㌃未満であっても調査期日前1年間の農産物販売金額が15万円以上あった世帯をいう」。
 これに該当する世帯が、現在県内に3万8千戸あるということなのです。
 さて、昭和40年の農家の定義はどうだったのでしょうか。経営耕地面積はともかく、農産物販売金額15万円となれば当時としてはかなりの大金であり、調査の定義も、その時代の社会構造や貨幣価値などによって変動させているのです。
 昭和40年の調査時の農家の定義は「日本の国土を東日本・西日本の両地域に区分し、東日本では経営耕地面積が10㌃以上、西日本では5㌃以上で、農業(耕種・畜産・養蚕および自家生産の農産物を原料とする加工をいう)を営む世帯をいう。ただし、例外として、前述の経営耕地規模未満のものでも、調査期日前1年間に農産物総販売額が3万円以上あった世帯も含める」とされていました。
 統計調査結果を利用する際には、調査項目の定義を知ることも重要です。詳しくは、田辺統計・情報センター(電話0739・22・5551)までお尋ねください。それでは、今回はこのへんで。(和歌山統計・情報センター)

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