JA紀南広報誌

2004年3月号p21-03

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水稲
稲作シーズンの到来。昨年の栽培の反省を踏まえ、準備に取りかかろう。特に育苗作業は「苗半作」とも言われるように、苗の良否がその年の作柄を大きく左右するため、移植の作業性が良く、活着と初期成育が良好な健苗作りを心がけよう。

◆育苗作業
○種もみの準備
 種もみは10㌃当たり4㌔を目安に準備する。自家採取の場合は脱穀機の回転数を落として、ていねいに採取した種子を用いる。
○塩水選
 塩水選の目的は、胚乳の少ないもみや病害虫に侵されたもみを取り除くことであり、正確に比重液を作り、浮いたもみは確実に捨て、充実した種もみをとる。終了後は、水洗いを2~3回繰り返し、塩気を取り除く。
         (表4参照)
○種子消毒
 種子消毒では、薬剤と種もみが確実に接触することが大切で、もみ袋にもみを詰めすぎず、時々揺すり、確実に24時間浸漬する。薬剤は、馬鹿苗病・いもち病防除にはテクリードCフロアブル200倍と、シンガレセンチュウにはバイジット乳剤を使用する。また廃液処理については十分注意する。
○浸種
 発芽に必要な水分を吸収させ、種子に発芽の準備をさせるのが浸種である。発芽は積算温度(温度×日数)で100度と言われるが、休眠性の深いコシヒカリなどは120度を目安に行う。また酸素を多く含む水につけると発芽が揃う。そのため①冷たい水に漬ける②広口の容器を使用する③一日一回水を取り替える④種もみを時々かき混ぜることが必要になる。
○芽出し
 発芽を揃えるため、浸種後に約12時間水切りし、風呂で40度のお湯に10時間程度漬け、ハト胸状態の種もみにする。
○播種
 ハト胸状態となった種もみは、1箱当り150度を目安に均一に播く。厚播きにすると軟弱、徒長苗になり、植え付け本数も多くなって過繁茂になるため、少しずつ薄播きにする。10㌃当たりの苗箱数は20~22箱を目安とする。
○育苗期の防除(苗立枯病防除)
 育苗の白かびには、播種後3日ぐらいにダコニール1000フロアブルを1箱当たり0・5㍑灌水する。カビが見えず立ち枯れ症状のある場合は、播種後と発芽後にタチガレン液剤1000倍液を1箱当たり0・5㍑灌水する。また老化苗にしないよう注意する。

◆本田作業
○土作り
 施用時期は、田植1カ月前までを目安とし、米太郎を10㌃当たり200㌔、腐植の補給にアヅミンを10㌃当たり40㌔施用する。
(大辺路営農室)

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