JA紀南広報誌

2004年12月号p05-01

2004年12月号もくじ

女性の声をJA運営に!  

女性会がJA常勤役員との対話集会  


  女性の声をJA運営に反映させようと、JA紀南女性会(那須八重子会長)は11月10日、JAの常勤役員との対話集会を田辺市湊の営農生活本部ふれあいセンターで開いた。女性会の本部と7ブロックから35人と、JAから中家徹組合長、久保英資専務ら常勤役員7人が出席、職員12人も同席した。食育への取り組みや支所統廃合の方向性など、多くの意見や要望が出た対話集会の概要を誌面で報告する。


                  対話集会の概要

JAの食育の取組みは

女性会…「いま〝食育〟と盛んに言われていますが、JAとしての取り組み内容を教えてください」
 「食育」とは、大別して①食の基礎教育(栄養バランス、健康的食事)②味覚の教育③学校給食を通じた教育④料理・調理体験⑤農業体験の5つがあると言われている。
 質問に対しJAは「食育は教育のみの問題ではなく、いまや社会全体の問題で、食料を提供するJAとして、将来の食がどのようになるか大きな問題と考えている」と回答した。
 JAが取り組む食育活動としては、親子のふれあいの場である「ちゃぐりん親子広場」、学校と連携した学童農園、JAの組合員組織が協力して行っている農業体験、バケツ稲作り資材の学校への寄贈、女性会の親子料理教室などがあることを紹介した。
 田辺市の学校給食の取り組みにも触れ「JAとして市に地場産物の給食への食材提供を提案し、議員と話し合いの場も持った。地産地消の考え方に基づき学校給食への食材提供を働きかけている」と説明した。

Aコープのトレーのこと

女性会…「Aコープで使っているトレーは再生できるものですか。家庭の埋め立てゴミを少しでも減らせるようにしてほしい」
 JAからは、Aコープの商品に使っているトレーは基本的に再生利用が可能な物であることを説明。ただ、一部業者が納入する商品のトレーには、再生不可能な物もあることから「今後、業者に協力を求める」として女性会の理解を求めた。
 また、Aコープ各店にトレー回収ボックスを設置している中、「ボックスに持ち込んでもらえれば再生利用に回されるので、埋め立てゴミが増えるなど家庭ゴミへの影響は出ないと考えている」と回答した。
 一方、回収したトレーの再生には費用がかかるため「他店で買った物が持ち込まれると対応に苦慮するので、Aコープの商品のトレーだけの回収に協力してほしい」と呼びかけた。
 トレー回収のほか、Aコープでは牛乳パック、行政の協力のもとでのペットボトル回収の実施(一部店舗除く)や、環境にやさしい非塩ビ系ラップを使っていること、買い物袋持参運動(マイバッグ運動)を利用者に呼びかけているなど、環境問題に配慮した取り組みを行っていることをアピールした。

移動販売車を考えて

女性会…「高齢者が多い地域では切実な問題ですが、JAの移動販売車の導入は考えていないのですか」
 女性会の要望に対しJAからは、移動販売車導入については現時点で考えていないとしながら「将来的に高齢化が進む地域にJAがいかに対応するか、今後は既存の店舗の見直しも考慮し、店舗事業だけでなく福祉的な面からも検討していかなければならないだろう」と回答した。

支所統廃合の検討は?

女性会…「JAは支所廃止を検討しているの? 山間部の支所の将来はどうなっていくのか不安なので、今後の見通しを聞かせてくれませんか」
 JAからは支所統廃合の方向性について「今年度策定中の中期経営計画(平成17~21年度)の中でも課題にあがっているが、現段階では具体的な検討には至っていない」と説明。
 山間部の支所の存廃は、今後の検討課題であるとしつつ「単に支所を統廃合するということだけにとどまらず、廃止の方向なら代替機能をどうするかという面まで議論が必要だ。支所統廃合で組合員サービスが低下することのないよう進めなければならない」との考えを伝えた。

地区運営委員会の役割

女性会…「新JAで設置している地区運営委員会の役割を教えてください」
 JAから地区運営委員会の役割について「組合員のよりどころである支所をよりよく運営していくために多方面から協議する組合員組織である」と回答した。
 さらに「地区運営委員会は、組合員の活動が活性化するための鍵を握る大事な組織であり、各地区では定期的に会合を開いて理事への提言事項を話し合ってほしい。地区運営委員会はJAの情報を、組合員に伝えるパイプ役を発揮してほしい」と付け加えた。

営農指導員の留守対応は

女性会…「営農指導員が留守の時がありますが、営農面で聞きたいことに迅速に答えてくれるような体制が必要ではないですか」
 JAからは管内に5つの営農室を設けている営農指導員の配置体制を説明したうえで「管内の生産品目が多種多様な中、指導員が不在のときには即答できない場合があるが、指導員の携帯電話に連絡がとれる体制にしているので、支所の購買担当者などに防除などの用件を伝えて問い合わせしてほしい」と述べた。ただ指導員が現場にいて、防除暦などでの確認が必要な場合は即答できないこともあることに理解を求めた。

中国産ミカンの対策は

女性会…「いま中国で大きなミカン団地が作られていると聞きますが、農家にとっては不安が多く、紀南の産地として早めの対策をしてほしいと思います」
 JAからは中国産ミカンの状況について「現在は中国産の一部が缶詰に加工され日本に入ってきているが、現時点では生果が輸入されるという話は聞いていない。中国のミカンの生産量は多いが、日本のミカンは品質面で負けないだろう。また、人口が多い中国では国内需要もかなりあると判断している」と回答した。
 また、JA紀南はミカン生産振興のため、「柑橘産地強化対策」を実施し、優良品種への転換の推進や、老木の改植のための苗木代(指定品種)の助成、高品質生産対策としてはマルチ被覆を推進していることを紹介。「良い物を作るための努力が大切で、おいしいミカンを作れば収入に反映する。さらに有効な対策を考えたい」と述べた。

ミカン格外品の利用法で

女性会…「ミカンの格外品を旅館やホテル、喫茶店などで生ジュースに使うよう販売できないの?」
 JAからは要望への対応は不可能ではないとしながらも「ジュースといっても糖度が安定した原料でないと味が変わる。使ってもらうためには、おいしくなければならないので格外品という訳にはいかないと思う」と格外品活用の難しさを指摘。「旅館やホテルには多くの人が集まり、そこで扱ってもらえば消費拡大につながる。ただし味が悪いと、その旅館のイメージが落ちるので、厳選された原料が求められる」と述べた。

高齢化や担い手対策は

女性会…「農業者の高齢化や担い手確保についてJAの対策を教えてください」
 JAからは「組合員の高齢化が進む中、その対策や、農業後継者育成のための対策は重要課題として常に取り組んでいる」と報告。
 高齢化対策に関しては、直売所の事例を取り上げ「高齢者が小規模でも農業に従事することで健康維持につながるという観点から、各地区で直売所の取り組みを推進しており、直売所への農産物出荷を呼びかけている」と回答した。
 一方、農業の担い手対策については、JAが毎年実施している新規就農者セミナーを紹介。「このセミナーは後継者を育成するとともにJAに対しての理解を深めてもらおうと、旧JA紀南が平成6年度から開始し、合併後も継続している。今年度も新規就農の27人が参加している」と述べた。

葬祭施設の建設予定は

女性会…「葬祭事業を伸ばすにはセレモニーホールが必要だと思いますが、建設の予定はあるのですか」
 JA紀南は現在、葬祭事業をとんだ、なかへち地区を中心に展開しており、今後については「重要な事業と認識している」と答えた。
 セレモニーホールの建設については、管内に1カ所が良いのか、地域単位の設置が望ましいのかなどを踏まえ検討中だが、最終決定には至っておらず「中期経営計画の中である程度の方向性を示したい」と述べた。

共同購入商品について

女性会…「JAの共同購入でのしょう油や砂糖のまとめ買いがありますが、もう少しいろんな商品の取り扱いを検討してほしいです」
 JAからは「いままでの品目がすべて良いとは判断していない」とし、「会員の意見を反映した商品を共同購入活動の中で生かせるように検討する」と回答した。

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