JA紀南広報誌

2004年11月号p31-01

2004年11月号もくじ

阪本 君子

あぜみちに感謝  

毎年、母の日が過ぎ、ドクダミの十字の花が咲く頃、主人が山でドクダミを採って、神戸に住んでいるアトピーの孫に送り続けています。
 娘家族が阪神淡路大震災に遭い、親戚の家にお世話になった時、10日余りドクダミを飲まなかったからか、かゆくなってしまいました。それ以来、孫にとってドクダミは、なくてはならないものです。
 毎年、ドクダミは公害の少ない人通りのない山で採り、また来年も刈らしてもらえるように、根元から引かないよう心掛けています。
 主人が刈ってきたのを、水道の水できれいに洗いあげ、車庫につるします。梅雨の走りでうっとうしい天気が続きますと、色よく仕上がらないので、干し場所を替えながら手入れをしてやります。
 干しあがると、細かく刻んで、また色干しをし乾燥剤を入れてできあがりです。きれいな色に仕上がると、うれしいものです。
 今年は、少し多めにあったので、農産物直販所あぜみちに小さい袋に入れて出しました。
 7月のある日、兵庫県三木市の方から電話があり、友だちが白浜に来てあぜみちに立ち寄り、私のドクダミを買って帰ったそうです。
 気に入ってくれたのか、友だちと2人分送ってほしいとのことで、そんな遠方の方が買ってくれたなんて、うれしいやらびっくりしました。
 さっそく、友だちの分も大きめの袋に入れて送りました。後日、送金があり、また来年も送ってほしいとのことでした。「もう、私どもも高齢で、来年のことは、来年になってから……」と返事をしました。
 私は時々、あぜみちに出すぐらいで、偉そうなことは言えませんが、自分なりに真心ですれば、遠くの方とも知り合いになることができました。来年も元気でしたら、三木市の方とも交流を続けたいと思っています。
 自分で値段をつける時、つい欲が出てきますが、「欲の頭」を押さえながら、お客様に喜んで買ってもらえるよう、これからも真心を忘れずに続けていきたいと思います。
 私は、あぜみちに感謝しています。
(とんだ支所管内)

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