JA紀南広報誌

2004年11月号p22-02

2004年11月号もくじ

原木の試し焼きを受け  

ラオスから備長炭研修  

秋津川・秋津川振興会

画像の説明

 【秋津谷営農室】
 田辺市秋津川の秋津川振興会(藤谷肇会長)は、製炭を振興したいラオス人民共和国の意向を受け、8月にラオスの原木を試し焼きしたところだが、10月6日からはラオスの製炭従事者の9日間の滞在研修を受け入れた。
 秋津川振興会とラオスとのかかわりは、ラオスを支援する神奈川県のNGO(民間の国際協力団体)「湘南ラオス友好会」が備長炭の技術指導を同振興会に依頼したのが始まり。
 8月にはラオス産の「マイピュー」というカシ類の原木が秋津川に入り、上芳養の木村稔さんが紀州備長炭記念公園の白炭専用の窯で3㌧を試し焼き。「火力や火の持ちは備長炭に及ばないものの、品質の悪い炭のように火花が散らず、製品も真っ直ぐで良い。まずまずだ」との評価だった。
 試し焼きの結果を受けて研修に来たのは、ラオスで製炭会社を営むワンサナさんや技術者の3人。湘南ラオス友好会事務局の久保泰朗さんが引率してきた。
 3人は備長炭公園の木炭生産者の指導のもと、木ごしらえ、口焚き、ねらし、窯出し、炭ひらいまで一連の工程を体験するとともに、原木の山に入ってウバメガシの伐採も経験した。
 「備長炭の焼き方を初めて勉強できてうれしい」とワンサナさん。ラオスのワンサナさんの会社は、100の黒炭窯で年間480㌧を生産、粉末にして建材料として日本に輸出しており「いますぐには難しいが製炭の技術を上げたい。ラオスへの現地にも指導に来てくれれば…」と話した。
 ラオスは人口550万人の90%が農業従事者で、主要分野である製炭と養蚕の振興に力を入れている。秋津川振興会の大澤晃さんは「木炭は中国の白炭輸出禁止など情勢は変化しているが、国際援助の盛んな時代、発展途上国への協力という意味でも、興味深く思っている」と話している。

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