JA紀南広報誌

2004年11月号p16-02

2004年11月号もくじ

ミカン  

 ◆木熟ミカンの収穫

 木熟ミカンは、園地や着果部位によって、果実の品質にバラツキが出るため、糖度計で品質を確認して分割採果を基本に収穫する。特に今年は減酸が例年よりも早く進んでいるため、腐敗果の多発が心配されるため、適期を逃さず収穫する。また、この時期の果実は衝撃に弱いため、特にていねいに取り扱う。腐敗の原因となるハサミ傷や軸刺し傷にも注意する。

 ◆出荷予措

 出荷予措は、収穫後の果実品質の低下や腐敗果の発生を抑制するために行う。コンテナに7分程度、軽めに詰め、直射日光の当たらない風通しの良い場所で7~10日間を目安に予措する。

 ◆樹勢回復対策

 木熟ミカンは、成り疲れで樹体養分や細根が減少している。収穫後、千代田化成などの速効性肥料を10㌃当たり30~40㌔施用し、降雨が少ない場合は灌水する。あわせてチッ素主体の葉面散布剤(あざやか、尿素等)の500倍を7~10日間隔で3回以上散布する。

 ◆機械油乳剤の散布

 機械油乳剤は油膜で虫体や卵を窒息死させる作用があるため、ミカンハダニやカイガラムシなどの越冬害虫に高い効果がある。収穫後7~10日経過した暖かい日を選び、葉の表裏や枝まで十分薬剤がかかるようていねいに散布する。
散布は遅くとも1月中旬までに行う。薬剤は機械油乳剤95の60倍だが、カイガラムシ多発園ではミカノール60倍を散布する。

 ◆表年の花芽抑制

 来年はミカンの表年となるため、豊作が予想される木にはジベレリン水溶剤を散布する。これは花芽を抑制して新梢を発生させ、有葉果率も高めるなどの効果がある。散布時期が早く、濃度が高いほど効果は高まるため、収穫後、年内の早い時期に散布する。
 シベレリンの処理方法は、収穫後、ジベレリンの25ppmにアタックオイル100倍を加用し、10㌃当たり100~300㍑を立ち木全面に散布する。樹勢が低下し新葉の少ない木では効果は劣るため、使用の際は各地区の営農指導員までお問い合わせください。(ミカンの農作業は営農指導課の田中大介が担当しました)

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