JA紀南広報誌

2004年10月号p27-05

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編集部だより

■物事の「可能性」について考えさせられたのが、イチロー選手の大リーグ年間最多安打記録のニュースだ。大リーグでは近年、豪快なホームランバッターが脚光を浴びていた中、小柄ながらイチローの「打つ、走る、投げる」という野球の基本ともいえるプレースタイルが、ファンやマスコミに認められたのだ。イチローはインタビューでこう答えている。「大きさや強さに対する憧れが大きすぎて、自分の可能性をつぶしてしまう人がたくさんいる。そうではなく、自分自身の能力を生かすことが大切だ」と。物事を進めるうち、思い描いた理想とは違う結果となり、挫折した経験はないだろうか。可能性は、「ある」のではなく、「見つける」ことによって広がるものだと今回のニュースで教えられた。 (竹内)
■複数の視点で見ないと考えに偏りが出ると言われるが、報道でそう感じたのは白浜町椿の「猿害」だ。猿をめぐって記事や読者の声が載った。「駆除で他に良い方法が無かったのか」はごもっともだが、他に策は。人間の都合で餌付けしたという指摘だけでは、解決にならない。一方被害の深刻さはリアルに伝わってこない。しかし真実は、農作物被害、民家侵入、人への威嚇と、住民に計り知れない苦悩をもたらしている。紀南の農作物の鳥獣害は、猿などにアライグマが加わった。人の都合でペット化してとか、植林で山に餌が減ってとか、原因論だけでは被害は減らない。収入源を食い荒らされた苦痛、孫にやろうと育てたスイカが壊滅の残念さ。そんな現実もよく知って良い案が集まればと願う。 (山本)

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