JA紀南広報誌

2004年10月号p22-01

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濃緑色の葉に評価高く中山間地域で生産守る


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中辺路しきみ生産部会

 【大辺路営農室】中辺路しきみ生産部会(能瀬泰史会長)は、中山間地域の特性を生かし、高品質のシキミ栽培に励んでいる。9月に入ってからは彼岸を前に出荷ピークを迎えた。
 なかへち地区(大塔村、中辺路町)では180戸の農家が約60㌶でシキミを栽培。部会として年間約1万ケース、8千万円をJAで共同販売する。後継者不足で部会員の高齢化は進んでいるが、徹底した肥培管理による高品質生産で産地維持を図っている。
 なかへち地区は海抜100㍍から300㍍の中山間地域だが、朝晩の温度差が大きく、雨量が多い。この条件はシキミ生産に適しており、濃緑色で締まりのある葉には市場の評価が高い。
 肥培管理は、雑草やカズラの除草、ハダニやアブラムシの防除と施肥が中心となる。シキミの需要は安定しているが、価格は低迷しているため、1本の木に葉を多くつけたり、バラツキのない栽培で選別の負担を軽くするかが生産のポイントとなる。防除回数もできる限り基準以下とし、経費抑制に努めている。
 出荷は、正月、盆、彼岸前などの物日出荷と、それ以外の通常集荷に区分されるが、ほとんどは需要が多くなり価格が安定する物日出荷に出荷を集中させる。
 同部会でも、後継者不足による生産者の高齢化が悩みだ。部会員で元JA職員の松宗夫さんはその問題解決に情熱を傾注する一人。在職当時、シキミの生産拡大を推進した松さんにとって、産地の維持は自らの使命と位置づけている。
 「シキミ一本での経営は厳しくなってきている。若者にも魅力を持ってもらうには複合経営しかない。部会として、梅とシキミとの複合経営による所得アップをめざし、若者も取り組める良い手本になりたい」と松さんは考えている。

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