JA紀南広報誌

2004年10月号p21-01

画像の説明画像の説明

◆剪定

 11月は梅の剪定の時期に入る。栽培面積が多い場合は、遅くとも年内には終了できるよう段取り良く作業を進めよう。剪定の程度は、樹勢や園の地力、地形(平坦地か傾斜地か)などによって変える。密植園では剪定よりも、まず永久樹を決め、間伐・縮伐が先決である。この場合、園の樹齢構成や受粉樹の補植なども考慮する。

○幼木の剪定
 幼木期の梅の剪定は、主枝・亜主枝を確立するための骨格づくりが重要となる。主枝は、2~3本、発生角度は50~60度。亜主枝は主枝の分岐点から1㍍以上離して設定し、順次間隔を1㍍以上開けながら交互に設定することが基本だ。主枝・亜主枝の先端は、立ち気味に1本にして、先端は、毎年2分の1から3分の1に切り返し頑丈な樹型・骨格を作る。

○若木・成木の剪定
 開芯自然型が維持できるよう主枝・亜主枝の配置を明確にする。主枝・亜主枝の先端部が下がりすぎたら、上向きの枝に骨格を移す。主枝の背面から立ち上がる徒長枝は間引き剪定する。「南高」等の大梅では、水平からやや下垂した側枝や結果枝でもよく結実するため、枝の状態が良ければ結果枝として活用する。樹冠内部に日光が入るようにし、緑枝の発生を促す。結果枝で老化した側枝は間引き、基部まで緑色の緑枝に更新する。
 樹勢の強い木や地力の高い園では、間引き剪定を主体とし、結果枝をやや多くする。逆に、着果過多等で樹勢が低下した木では、樹冠の縮小へ切り返しを強くし、結果枝を減らしての着果量の調整で樹勢回復に努める。土壌改良とあわせ、地下部と地上部の均衡のとれた樹姿となる剪定に努めよう。

○老木の剪定
 新梢の発生の少ない老木は、計画的に内向枝や太枝を切り、内部に日光が当たるようにして新梢の発生を促す。一度の強剪定は木を弱めるため、数年計画で樹形改造に取り組む。ただし、樹齢が20年を過ぎてくると収穫量も低下してくるので、改植を計画的に進めることが重要である。

 ◆元肥の施用

 元肥は、冬の間にゆっくりと分解し、翌春の開花、発芽、幼果の生育の養分になる。FTE入り粒状梅すもも配合を10㌃当たり80㌔を基準に施す。ただし、若木園、樹勢の旺盛な園、結実不安定園では施肥量を減らす。なお、省力型施肥として、「梅一発」(10㌃当たり200㌔)を施用する場合は、12月以降に施す。

 ◆かいよう病対策

 今年は台風による風雨の回数が多く、かいよう病の感染には注意が必要である。特に、風当たりの強い園やかいよう病の多発園では、病斑や落葉こんが、皮目等の傷口に潜伏・越冬し、翌春の伝染源になる。この時期のICボルドー66
Dの50倍(葉芽発芽前まで)の散布と、生育期の防除を組み合わせることが重要である。
(梅の農作業は秋津谷営農室の山本慶崇が担当しました)

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional