JA紀南広報誌

2004年10月号p20-02

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ミカン

 ◆秋肥の施用

 秋肥は、樹勢回復と耐寒力の向上、さらに翌春の着花量や発芽量の確保を目的に施用する。地温の低下期の秋肥は、施用が遅れるほど絶対吸収量が低下する。このため早期の適正施用を心がけよう。また、秋肥施用ができていない園では、地温が15度以上ある11月上旬までに施用することにより、果実品質への影響が少なく、根や枝葉に多く蓄積する。施用量は前号を参考にする。また、中晩柑も秋肥の時期である

 ◆マルチ被覆園の管理

 マルチ被覆で水分ストレスをかけた園地の樹勢回復には、葉面散布の対応が必要だ。これは乾燥で根の伸長量や吸収力の低下があり、地上部のチッ素量も低温によって根からの吸収が相対的に低くなるからである。このため、チッ素主体の液肥(尿素、あざやか)500倍を年内までに3回程度散布する。また、乾燥ストレスが強い場合は灌水も早急に行う。
 収穫が遅れた園では、マルチ除去後、即効性肥料の千代田化成を10㌃当たり80㌔施用する。

 ◆マルチ被覆資材の除去

 収穫が終われば速やかにマルチを除去する。シートは必ず今年敷いた場所が分かるよう印を入れ、乾いた状態で収納するのがベストである。また、耐用年数は短くなるが、株元に収納することも労力軽減になり、被覆面積が多い方にはおすすめである。

 ◆腐敗果防止対策

 収穫時期に果実の表面に病菌が潜在寄生し、果皮にできた傷口から侵入して病斑を生じさせる。収穫前の強風雨や、吸蛾類などによる傷害や浮皮果が多い年は全般に腐敗果の発生が多い。
 対策としては、果皮を傷つけないよう収穫時に注意し、薬剤防除ではトップジンM水和剤の2000倍(収穫前日まで・5回以内)、またはベフラン液剤25を2000倍(収穫前日まで・3回以内)で散布する。ただし、ミカン以外のかんきつ類は、トップジンM水和剤(14日前まで・5回以内)、ベフラン液剤25(7日前まで・2回以内)と温州ミカンとは使用基準が異なるため注意する。

 ◆中晩柑の管理

○ヘタ落ち・後期落下防止対策
 今年のように開花が早く、気温が高く推移した年は、果皮の老化が早い。そのため、ヘタが落ちやすく、果梗部分にひび割れが出たりする。ヘタ落ちした果実は、見た目も鮮度がなく、味も変化しやすく、傷みも早い。ヘタ落ち防止剤のマデック2000~3000倍を散布する。適用品種等が異なる薬剤のため、詳しくは支所指導員までお問い合わせください。(表2参照)

 ◆ハウスデコポンの管理

 屋根掛け栽培で早期出荷をめざしているハウスデコポンでは11月に入るとビニールを被覆する。被覆後は、ハウス内の温度に注意する。果実が二次肥大しないようにビニールを開閉しながら温度管理には十分に注意する。また、ハウス内の土壌が過乾燥にならないように、適時の灌水の実施も心がけよう。(梅の農作業は営農企画課の城戸誠司が担当しました)

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