JA紀南広報誌

2004年10月号p08-01

塩分4%梅干し登場  

健康志向に対応の超薄塩 今秋から消費地で販売本格化  

画像の説明

 紀州梅の加工事業に取り組むJA紀南は、昨年度開発に成功した「塩分4%梅干し」の販売を今秋本格化する。塩分が気になるといった健康志向に対応した新商品。化学調味料や甘味料を使わず黒酢やハチミツで味付けした。全国展開の商談でもスーパー、生協など取引先の感触は良好だ

 「梅干しが選ばれる要素はまず産地。次に塩分、味付けで、塩分が高すぎると敬遠される場合がある(JA営業担当)」と、塩分は買う側の重要な関心事項だ。
 一方、塩分は、梅干し特有の酸っぱさやしょっ辛さなど、味やうまみを決める大切な要素で、JAの営業担当からは「うまみを落とさず塩分も下げた商品を」との開発要請が出ていた。
 梅製品の開発やISO9001による品質管理を専門に行う開発室が、平成15年秋にそれまでの最低だった塩分5%よりさらに1%下げた梅干しの開発に着手、商品化のめどを立てた。
 新商品は塩分を従来の白干し梅の5分の1にまで抑えた。減塩の分、うまみとして黒酢とハチミツをベースに、天然素材を加えて味付け。原料は完熟南高梅を100%使用した。
 脱塩工程での開発の苦労もあった。通常水に浸して塩分を抜くと、実が水を吸ってブヨブヨにふやけるとの課題があったが、独自の脱塩手法の開発で克服し、梅の実にしまりを持たせた。
 夏から、全国のスーパー、生協、問屋、通販会社に新商品を提案。業界最少レベルの塩分に対する興味は高く、11月から商品の動きが活発になると見ている。
 開発を担当したJA開発室の谷本勝美研究員は「塩分4%梅干しの登場で、塩分や味など、商品の選択肢はいっそう増えた。食品全体の消費者ニーズに敏感になりつつ、梅干しで常に新しいタイプの商品を研究していきたい」と話している。

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