JA紀南広報誌

2003年9月号p16-02

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「南高」中心に梅農業
後継者就農で張り合い 田辺市・栗山茂さん


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  【三栖谷営農室】今年の梅が不作だったことに、連年安定供給に向け、紀南の適地での梅増産の必要性を唱えるのは田辺市下三栖の栗山茂さん(65)である。  栗山さんは昭和52年から地域の指導農業士を努め、合併前の旧JA紀南の理事。梅・ミカンの果樹複合経営の先進的な取り組みが認められ平成14年度の和歌山県農民賞を受賞した。  現在の経営は梅2・5㌶(「南高」7割、小梅3割)、温州ミカン30㌃の合計2・8㌶。三栖は管内切っての梅の主産地で、栗山さんも梅を自家漬けして梅干しに第一次加工している。  昭和40年代から増反してきた「南高」が現在の経営の柱をなしたが、ナシ、ブドウ、ハウススモモ、養豚、極早生ミカンと、自らが良しと思うことには何でも挑戦してきた。探求心が栗山さんの持ち味でもある。  3年前から娘夫婦である大崎陽司さん・智美さんに農業を引き継いでいるところで栗山さんの張り合いになっている。  「割に利口な男でなあ。剪定をやらしてもうまい。とにかく現場で農業を覚えてもらいたい」と、栗山さんは通い農業で毎日やってくる娘婿の姿に胸を張る。  梅干しの倉庫での選別作業も、今年は傷が多くサイズも大粒で、より細やかな選別と扱いが求められる中だが、後継者と一緒の作業に会話も自然と弾む。  輸入梅の増加や景気停滞により梅干し農業も厳しいとき、「これで絶対と言えるマニュアルはないが、地域の農家同士が情報を隠さず共有し、また消費者からの情報収集に努め、産地の生き残り作戦を考えなければ」と栗山さんは語る。

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