JA紀南広報誌

2003年8月号p02-01

「活動実績発表」県代表にJA紀南  

上富田支部の山根紳さんが県青年大会で発表
青年部盟友100人が親睦 茨城の農家から記念講演も


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 JA和歌山県青協(和歌山県農協青年部協議会)が7月18日、白浜町のクアハウス白浜に県内盟友約100人を集めて開催した「平成15年度県青年大会」の活動実績発表でJA紀南青年部の山根紳さんが県代表に選ばれた。所属する上富田支部が合併前から取り組んできた学童の体験学習支援活動や合併後の支部間交流の期待などを語った発表内容が評価された。山根さんは8月27日に大阪で開かれる近畿地区青年大会に出場する。また、大会では茨城県で農業生産法人を営む元JA全青協理事の関治男さんの記念講演があった。

 県内青年部盟友の親睦を図るため毎年7月に開いている恒例の大会。青年の主張、活動実績発表、1人1分間スピーチなどがあり、各地の青年部の思いを披露し合っている。
 県青協には、合併前は旧JA紀南と旧JA田辺市が加入していたが、新JA青年部の発足による10支部・総勢263人は県内屈指の青年部組織となり、今大会にも23人が参加した。

山根さん活動実績発表
「子ども喜ぶ姿が励み」

 山根紳さんの発表テーマは「広域合併から生まれた新しいコラボレーション(組織の枠を越えての協業や共同のこと)」。合併を機に旧JAの青年部間でアイデアをわき上がらせ、体験学習などでも新たな活動を生み出したいとの新青年部の展望が込められた。
 山根さんが発表した上富田支部(旧JA上富田青年部)の体験学習支援は、平成7年のタケノコ掘り体験が最初だが、当初から3つの目的を持って始まった。
 1つめは、旬の味や地元農産物の味、つまり「ほんまもんの味」を知ってもらうこと。2つめは、土とふれあう、農業の楽しさ、苦労を知ってもらうこと。3つめは、地元農産物を知ってもらい、地域農業のよき理解者になってもらうこと。
 当初は不安顔だった部員たちも、子どもたちの喜ぶ姿が励みとなり、タケノコに続き、主食の米に関しては田植え・稲刈り、地元の主力農産物であるミカンや梅については開花から摘果、収穫、加工まで一連の作業を体験させるなど、内容の深まりをみせていった。
 「自然と子どもたちに笑みがこぼれる。初夏に摘果したときに2㌢程度だった実が収穫時は大きくきれいなオレンジ色のミカンに。これこそ自然の恵みを感じる瞬間だ」と、体験学習に携わって得た感動を伝えた。
 そして「体験学習を続けるうえで、近い将来、その子どもたちが次の担い手となり、地域で活躍してくれることが青年部の最大の願いだ」と締めくくった。

元全青協・関さん講演
「農業はいまチャンス」

 記念講演は、元JA全青協理事、現JA水戸の青年部代表理事で茨城県茨城町の農業生産法人(アクト農場)代表を務める関治男さんが「農業再編は始まっていた」と題して講演した。
 関さんは1951年生まれ。農家の次男坊だったが、農業大学校時代に観光牧場を夢見、北海道で研修後、50㌃の土地に牛舎を建てて農業を始めた。
 肥育頭数5百頭を目標に規模を拡大したが、目標達成時に牛肉の輸入自由化が。九州の口蹄疫、BSEで一頭50万円していた元牛価格は7万円に下落した。
 「BSEは自分ではどうしようもなかった。幸い肥育を減らし、野菜にシフトしていたので助かった」と振り返る。肥育牛もホルスタインから和牛に転換、牛糞堆肥を使った野菜が経営の主力になっている。
 「野菜を作っていても思うのは情報はどうも偏っていること」。いまの農産物流通と情報に考えさせられる、その理由は「消費者やスーパーに情報を握られ、農業側にそれがない」からだ。
 しかし「農家も情報に浸かっているのだから、情報をどのように取りに行くのか、情報の出るところに自分をいかに同化させていくかが経営上大事になってくる」と指摘。しかも、良い情報の見極め方と、使い方の決定は、経営主の判断に委ねられると語った。
 自由化と規制緩和、不況に悩む中、「今まで遅れて走ってきた農業は反対に打って出るビジネスチャンスだ」と檄を飛ばした。
 また『儲けた金はしかるべき理由で生まれた物的証拠でしかない』というココ・シャネルの言葉を引用。「儲けは天から降って来るのではなく、自分が努力した証だ」と述べ、青年のチャレンジ精神をあおった。
 オーストラリアに移住して世界一安い農産物を作るという野望もある関さん。うち立てた信念のもと、その道を突き進む体験談に、会場の青年たちも刺激を与えられたようだった。

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