JA紀南広報誌

2003年6月号p02-02

紀南の農業振興を強力に推進  

きずな深め、時代に即した事業展開を
盛大に「合併記念式典」開く役職員や組織代表850人が出席


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 JA紀南は5月10日、新JAの合併記念式典を役職員・組織代表や副知事、市町村長らの列席により、田辺市内の紀南文化会館大ホールで盛大に開催した。新JAは、柱となる地域農業振興を強力に推進、協同・共生の心のきずなをより深め、時代に即した事業を展開して地域とともに繁栄することを誓い合い、これを内外に表明した。
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合併1カ月後に開いた式典には、JAの理事・監事、生産販売委員会・地区運営委員会・女性会・青年部などの組織代表者と職員、来賓の中山次郎副知事、管内一市六町一村の8首長全員、JA和歌山中央会の谷本正富会長らが出席。田辺・串本間から集まった約850人が会場を埋めた。

「地域とともに繁栄を」
虎伏組合長が決意を表明

まず虎伏章組合長が壇上の主催者席から立ってあいさつ。産地偽装表示、無登録農薬など、食と農に関する問題に触れ、失墜した食の安全と消費者の信頼回復のため、トレーサビリティー(生産履歴記帳と開示)の完全実行に取り組んでいるとの現状を紹介した。
新JAの方向性については「JA紀南は地域特性を最大限に生かした農業を協同の力で拓こうとしている。特に協同組合は「相互扶助」という不変の理念を持った自主・自立の運動体で、協同・共生の心のきずなをより深め、地域とともに繁栄するため、時代の流れに即した事業展開をしてまいりたい」との決意を述べた。
中家徹専務は9JA合併までの経過を報告。昭和63年に県大会決議した「県内8JA構想」に基づき、平成13年7月に田辺・西牟婁地区JA合併委員会が発足、同年12月31日を基準日とした財務確認調査を行い、14年4月に合併事務局設置。3~4回にわたる地区懇談会、委員会等による具体的協議を進め、14年11月30日に合併予備契約調印式、12月14日の合併総会決議に至る。同月16日には設立委員会を発足し、今年3月19日に県の合併認可を受け4月に新JAが発足。経緯を述べた中家専務は報告の最後に「県内最大規模のJAの誕生であり、役職員、組合員が理念を共有してまい進していこう」と呼びかけた。
来賓からの祝辞で中山次郎和歌山県副知事は「JA紀南は県内最大規模の堅実なJA。農協精神にのっとりさらなる発展を期待する」と述べ、木村良樹県知事の祝辞を代読、「県は機構改革で食の安全局とブランド推進局を設置した。トレーサビリティーなど食の安全・安心対策に積極的に取り組む」との県農政の考えを紹介した。

「発展の条件が整った」
脇中孝田辺市長が祝辞

 脇中孝田辺市長は、農業は紀南の最も重要な基幹産業だとし「このことは時代が進んでも大きく変わらないだろう」と直言。一方でデフレ不況や農産物の輸入急増、残留農薬や無登録農薬の問題を抱える中、「紀南であっても将来的に消費者に信頼され厳しい競争を勝ち抜くのは容易でない」と気を引き締めた。
 また新JAについて脇中市長は「規模が大きくなったから将来も楽観できるとは言えないが、発展への素材や条件は合併でいっそう整えられた。エリア拡大で運営面での苦労はあろうが、扱う農産物の種類や量は大幅に増え、組織体制も充実、規模や効率面のメリットはもちろん、新たな事業展開の可能性も生まれる」と新JAの前途を示唆した。

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