JA紀南広報誌

2003年5月号p18-01

履歴・自主検査・サンプル保管  

3点セットで出荷物を安全証明
JA紀南で今年からシステム開始
 
 JA紀南では、出荷する農産物と加工品の安全性を確保・証明するため、『3つの安全・安心』と称したシステムを取り入れた。栽培履歴報告書の記帳・提出、残留農薬分析などの自主検査、出荷物のサンプルの冷凍保管による、安全証明対策の3点セット。青梅・梅干し、ミカン、スモモに野菜も含めたすべての出荷物に適応し産地が責任を持つ。5月15日からはこのシステムをもとにブランドの青梅販売を開始する。

 この安全証明対策は4月発足のJA紀南が安全・安心な農産物の生産・点検活動の実施を目的に制定した「安全・安心システム運営要項」に基づくもの。
生産履歴記帳(トレーサビリティー)については合併前から関係JAで農家の取り組みの統一をすすめてきた。また旧JA紀南では今年2月に残留農薬や昨年問題となった無登録農薬を自主的に検査する「食品安全分析センター」を独自に設置し、今年産の青梅からの本格稼働に照準を合わせて準備してきた。

画像の説明

 新JAでは、出荷農産物の栽培履歴の出荷開始前の提出を農家に義務づけ、それをチェックしている。履歴内容は、農薬では使用日と種類、希釈倍数、購入先、防除対象など。肥料や土壌改良資材の使用日、資材名、数量、購入先も記入する。
 出荷後の安全証明のため冷凍保管する出荷物のサンプルは、品種ごとに1農家につき梅や梅干しで500㌘ずつを出荷物から無作為に採取し、消費地から問い合わせがあると想定される1カ月間保管する。
 食品安全分析センターではすべての出荷物からサンプルを抜き取り、残留農薬量などを自主検査するが、青果流通に対応してサンプル採取から2日で測定値をはじき出すことができる。初年度は1千検体の分析を計画している。
 また残留基準を超す値が出た場合は、該当する農産物の栽培履歴書を確認、出荷・流通を停止、回収措置を講じるとともに、関係農家を含めて原因を調査・究明し、その結果を行政などの関係機関に報告する。
 JA指導部では「農家にとって履歴記帳やサンプ提出はこれまでなかった作業となるが、消費者から食品の安全が問われる昨今、そ
れが必要だとの認識が浸透してきているようだ。栽培履歴の回収も順調に進んでいる」と話している。

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional