JA紀南広報誌

2003年12月号p26-01

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単身赴任で思う食の安全 
 私は旧JA串本町の出身で合併事務局時代の当初3ヶ月間は自宅から通勤していたが、往復3時間近くかかることもあり、昨年7月から田辺に住むことになった。
 以来、1年6ヶ月余り、街にもだいぶん慣れてきた。まさか自分が単身赴任生活を送るとは夢にも思っていなかった。(家族はお父さん元気で留守がいいと言っているかどうかはわからないが)
 着替えは1週間分持ってくるので洗濯することはないが、一番たいへんなのが食事である。初めの頃は昼食・夕食とも外食や弁当で済ませていたが、どうしても飽きがくるので、最近は、夕食だけは自分で作るようにしている。
 炊飯器でご飯を炊いたこともなかった私なので、最初のうちは苦労した。Aコープに買い物に行っても惣菜コーナーで天ぷらやフライを買っていたが、最近は色々とはいかないが多少の料理ができるようになった。
 時には職場の仲間と料理を作ってお酒(私はあまり飲めないが)を飲むのも楽しみのひとつである。しかし、どうしても食べ物は油ものが多くなる。そのせいか最近は少し太りぎみである。
 さて、一昨年9月のBSE感染牛発生、食品表示偽装事件、無登録農薬の残留問題などで「食の安全」が揺らぎ続けてきた。
 そのせいか私もAコープなどで買い物をするとき、産地はどこか、どのような添加物が入っているか、賞味期限はいつまでかなどを時々確認するようになった。単身赴任の私でさえ「食の安全・安心」が「気になるのだから、家庭を預かる主婦(消費者)の食品の安全意識の高まりは相当なものだと思う。
 ご存知だろうが、食品表示は、品質表示基準で加工食品と生鮮食品に分けて決められており、生鮮食品には名称、原産地などが、加工食品は名称、原材料、賞味期限、消費期限などが表示されている。
 私たちが食品を買うとき、どこで取れた野菜か、どのような材料で出来ているのか、内容量はいくらか、どのように保存するのか、いつまでに食べればよいのかなどが一目で分かるようになっている。
 話は変わるが、大都市の消費者のうち9割の人が将来の食料供給に不安を抱いており、また7割の人が安全面で国産品が輸入品より優れていると感じているという調査結果が出ている。このことからも「安全・安心」な農産物の提供が重要であるといえる。
 私はこの秋、初めて約1反ほどの田と畑に南高梅の苗木を植えた。農産物の安定生産、病虫害の防除、品質の維持、農作業の軽減などのためには、ある程度の農薬を使用することが避けられないと思う。
 少し先になるとは思うが、農薬安全使用基準を遵守し「安全・安心」な南高梅を消費者にお届けしたいと思っている。(岩谷吉啓)

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