JA紀南広報誌

2003年12月号p09-01

「天神崎」の自然環境保全 JAが梅干し販売等で支援  

売上金一部寄付は70万円超すナショナルトラスト運動に賛同

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 JA紀南は、日本で最初のナショナルトラスト運動として「天神崎」の自然環境保全運動を続ける「天神崎の自然を大切にする会」を、平成10年から梅干しの販売などを通じて支援している。同会が全国の会員・寄付者など約4600人に送る会報に商品パンフレットを同封、郵送代金をJA紀南が一部負担しており、さらに会員への売上代金の一部を同会に寄付している。寄付した額も今年9月で70万円を突破した。

 天神崎は、海陸生物の宝庫で、豊かな景観は地元のシンボルとして田辺市民から親しまれている。同会は天神崎一帯を業者の乱開発から保護するため昭和49年に発足した。全国の賛同者の募金と基本財産を原資に保全用地の購入運動を続けており、今年は約980平方㍍を新規取得、これまで対象面積の4割に当たる約7・25㌶(田辺市の約2㌶含む)を保護した。
 しかし平成7年頃以降の超低金利により同会の金利収入が激減しており、運営の窮状を知ったJA紀南が地域のボランティア活動の一環として支援してきた。
 同会が年2回郵送する会報の郵送料は3分の1をJAが負担。同封のパンフレットには梅干しやキンカン加工品、茶などの商品を掲載しており、会員からは毎回三百件前後の注文が寄せられる。毎回約七十~百万円の売上代金の一割が同会への寄付金になる。
 注文件数も売上げも増加傾向で、担当の同JA産直係では「購入代金の一部が天神崎保全に使われるという会員さんの意識の高まりがあり、一方で当地特産の梅干しが受け入れられている結果だろう」と満足顔だ。
 当初から取り組みに携わった同JAの中家徹専務は「豊かな自然のおかげでJAの特産品も育っているという考えに立てば、地元の景観を守ろうとする天神崎の保全運動に賛同するのは当然のことだと思う。地域に開かれたJA紀南らしい良い取り組みなので、支援を継続していきたい」と話している。

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